これは特定の方に対して
言うわけではありません。
私の経験でもありましたし、
誰もが当てはまるものだと思って
読んで頂きたいと思います。
投資系トレードをやっている方に
「がんばる、応援してください」
と言われてあなたはどうしますか？
これが、投資系トレードではなくて
勉強だったり、仕事であれば
いくらでも
「がんばれよ。応援してるよ。」
ってすぐに言えるのですが、
投資に関することですと、
私は何も言わないようにします。
なぜならば、
投資系トレードに関しては
やみくもにがんばってもしょうがない。
むしろがんばってはいけない相場状況が
必ずあるからです。
また、負けず嫌いに関しても同様で
勉強やスポーツでしたら
とてもよいことですが
投資の世界ですと
命取りになることがあります。
ですから、まず
「がんばりまーす」って言っている
その方が
そういう相場状況まで理解されて
トレードできる人なのかどうかを
見極めて理解できる方であれば
「頑張って下さい」って応援できますが
しかし、
そうでなければ応援すらしません。
応援すれば、
その方が資金を溶かしていくのに
加担することになるからです。
では、初心者が陥り易い
メンタルの状況について語ります。
正常性バイアス
根拠もないのに自分は
正常な範囲内にいて安全、安心だと思う
危険な脳のメカニズムです。
よく、防災で取り上げられております。
例えば、2003年の韓国の地下鉄での
放火事件の写真が
”正常性バイアス”として有名です。
地下鉄の車両中で隣の車両には
炎が見えているのに
逃げようとしない人の写真です。
また、先日、
私の会社の職場であったことですが
非常ベルがけたたましく鳴り響きました。
しかし、職場の誰もが、
避難しようとは考えません。
自分が真っ先に避難することが
恥ずかしいと考えています。
何の為の非常ベルなのか
わかりませんよね。
結局は、誤報であったので
それはそれでよいのですが
はじめから誤報を信じていること。
自分がいるその場は
安全と思い込んで疑わないことが
”正常性バイアス”にあたります。
正常性バイアスの強い人の特徴として
①手順やルールを守らない
②都合の悪いことに目を向けない
③公平な評価ができない
とあります。
どれも、投資系のトレードでは
典型的なダメなパターンですね！！
よって投資系トレードにおいても
この”正常性バイアス”が
本来すべき判断の妨げになることが
わかります。
例えば、投資系トレードを始めて
トレードルールも持っておらず
上手くいく根拠もないのに
自分はいけそうだと
疑いもなく思っていることが
”正常性バイアス”にあたります。
最初は、どんなものか試したくて
やってみることはわかります。
私もそうでした。
しかしそれで、
最初の資金を溶かしたあとの
それを取り戻すために
さらに次の資金を投入するとしたら
この人は、次どうやって何を根拠に
トレードしていくのでしょうか？
そこからが
”正常性バイアス”にはまるところです。
”正常性バイアス”にはまると
自分は正常で上手くいくことを
期待して疑っておりませんので
ギャンブルトレードになっていることすら
気付けていない状態です。
そこで立ち止まって下さい。
やみくもに資金を継ぎ込むのではなく、
これからのトレードが
ギャンブルにならないですむような
行動をとってください。
具体的には、予想するのではなく
トレードルールを持って、
トレードする根拠を
確率に持ち込まないといけません。
投資系のトレードにおいては
なんでもかんでもがんばればよい
というわけではないことを理解して、
今までの損失を取り戻すための
目先の利益にとらわれることなく
焦らずに
正しい行動をとるようにしましょう。
正常性バイアスとは決別して
トレードする根拠を確率に持ち込む為には
こちらの記事で確認お願いします。
